海と力腕輪御守り

9月13日、束の間の休日を利用して、黒龍神社で日頃お世話になっている氏子さんのお誘いを頂き、

三国沖へフィッシングにでかけました。天気は快晴であるものの小風があり、潮が微妙に安定しない

コンディションのなか、17:00~23:00の制限時間内、最初は真鯛を狙って海にエントリーしました。

 

 

【三国沖へ、最初は陸から15分程離れたところで碇を降ろし、陽が落ちるまで鯛を狙う。】

 

 

【潮の流れは微妙で、海の上の船頭さん同士の無線のやりとりと波の大体の様子を伺い、

仕掛けを天秤にセットし、船頭さんのGOサインのもといよいよ開始。フカセ(仕掛け)は断念。】

 

海に感謝の意を込めてお神酒を注いだ後、自分の運と力を試すべくいよいよ釣り糸を海の中へ・・・。

 

 

【潮の加減で、今回はフカセを断念。大鯛GETの確立は少ないものの、中鯛の引きもそこそこ手応えが・・】

 

夕日が沈み、船をさらに20~30分程沖に向かい、メインの烏賊(いか)釣りを開始。この日は、稚鯛が6匹、

中鯛4、マイカ・スルメイカ・アオリイカが合わせて60ぱい程釣れました。釣れた鯛やいかは、親戚や普段

お世話になっている人にお裾分けしました。大変喜んでおられました。^。^  いかは少々小ぶりのものが

多かったように想われますが、例年より水温が高い性か、本気でイカ釣りを楽しみにされている方々にとっ

ては、少々期待崩れになってしまうのかもしれません。10月はいよいよハマチの季節、大漁よりも元気の

イイ青モノや大モノとの腕試しを楽しみにしている私にとっては、秋のシーズンは待ち遠しく想います。^-^

 

 

 

【力腕輪御守りに海上安全とパワー発揮を託して・・。 】

 

海の神と海の幸に感謝の祈念を捧げ、午後11時頃撤収。今回、私どもをお誘い頂いた氏子総代さんに

心から感謝を申し上げます。心と体をリフレッシュできました。秋祭りが終わったら今度は久しぶりに立山

をアタックしてみようかな。日本の自然は、日本の人々の心と体にとてもマッチしています。温泉の湯も又

自然の力。テーブルゲームでもお酒でもカラオケでもレジャー施設でもアウトレットでも誠のリフレッシュが

できなかったら、自然のパワーでケアすることをお勧め致します。力腕輪御守りで運もリフレッシュケア大。

 

 

 

 

 

今回の海釣りをご提供して頂きました氏子崇敬者様のおいしいサイト→☆http://www.kaiunza.com/index.html

こちらの朝獲れ海鮮丼はほんとに美味しいよ!

 

 

 

 

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階段の手すりを新しくしました。

9月5日、神社の正面階段の手すりを新しく致しました。

私が小さいころからあった手すりなので、30年くらいた

つのでしょうか、お年寄りや足のお悪い方が利用されて

きた手すり、何階もサビた部分にペンキを塗るなどをして

補修してきましたが、痛みも激しく、お宮の景観にも善く

ないので、ステンレス製のものに新調させて頂きました。

 

 

 

お参りされる方へ心地よく参拝して頂くために、境内の整備はかかせない所です。

冬には雪が積もり、以前の鉄の手すりよりは、些か冷たさが和らぐのではないかと

おもっております。神社のきれいにしないといけないところはまだまだありますが、

諸社の為、地道にちょっとずつきれいにしていければいいかなーと想っております。

 

 

七五三の子どもたちのつかっていただける姿がとても楽しみです。(^^)

 

 

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晴天下の地鎮祭

今日は8月28日大安(日)にて、早朝より様々なおまつりが奉修されております。

夏休み最後の日曜日に清々しい晴れ間を戴きながら、午前中2つの地鎮祭を執り

行いました。祭典中、照ゆる太陽のなかに涼しい神風が吹き心地よい斎庭でした。

 

【修祓ノ儀(お祓い)、降神ノ儀、献饌ノ儀、祝詞奏上】 

 

【四隅を角祓う四方祓―切麻・御米・御酒・御塩を散供―】

 

 

【盛り砂を清め】

 

 

【施主様の刈り初めの儀―忌み鎌で荒草を刈る所作―】

 

 

【施工様の穿ち初めの儀―鍬で土を耕す所作―】

 

 

【土地の神様を鎮める鎮め物を埋納】

 

 

【玉串拝礼―参列者すべての方が神前でお参り致します。】

 

 

【祭儀が終わり、斎主より盃と御神酒を拝戴。】

 

 

【直会―御供えした撤下酒をもって皆様で尊く献杯―】

※車を運転される方におきましては、盃に口をつけて頂く所作だけを行って頂きます。

 

 

【ご家族で記念撮影。―ご家族の数少ない行事、想い出は大切に。―】

 

 

地鎮祭奉修おめでとうございます!

 

 

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親子参宮旅行(伊勢神宮)

福井県神社庁で主催される毎年恒例の親子参宮旅行が執り行われました。

今年は8月2日~3日に開催され、夏休み企画として多くの子どもたちが参加

して頂けました。この旅行は、小学生以上の子どもたちを対象に、そのご両親、

またお友達同士での参加もでき、「親子で行く伊勢神宮」と題し、2日間私たち

福井県の若手神職が子どもたちの楽しい思い出作りのお手伝いをする企画です。

 

1日目は、明朝に福井県護国神社をバスで出発し、福井駅東口、鯖江インター、

武生インター、敦賀インターとそれぞれの集合場所に立ち寄り、県内から集まった

子どもたち同士やご家族を載せ、いよいよ参宮旅行の旅路へとバスを走らせます。

本来の目的は、神道をもっと知って頂こうと神社の本崇である伊勢の神宮にお参

りして頂くツールを企画した次第ですが、旅行日程すべてが神社参拝や歴史資料

施設等の見学だけでは、子どもたちの折角持つ純粋に楽しみな心がマイナスに

なってしまうので、1日目の日中は長島スパーランドで、のびのびと夏休みの

思い出作りの一つとして、絶叫系乗り物の多いレジャーを楽しんで頂きました。

 

【子どもたちに付き添い無理矢理絶叫マシーンにのさせられる若手神職】

私は、カゲでみまもっていました。(^^)嫌いではないのですが・・

 

長スパでアトラクションやアウトレットショッピングをそれぞれ楽しまれた後、いよいよ

伊勢の神宮へ・・。伊勢神宮にある神宮会館が宿泊施設で、夕食を召し上がった後、

神職と行くならではの伊勢神宮「内宮」の夜間参拝をめざします。普段は入れません。

 

【夕刻、神宮の神職さんのご案内のもと、静まりかえった夜の内宮へ・・】

 

【夕刻時の内宮第一鳥居】

【宇治橋を渡る親子参宮団】

 

尊く閑かに内宮をお参りするときは、男性は背広着用、女性の方やお子様はそれに準じた

華美ではない服装で謹んで参拝致します。とても暑いですが、これもまた精神修行の一つ。

 

 

【私語を慎み、参道を歩む足音が進むにつれ、参進する皆が清浄な心持ちになっていきます。】

 

【手水舎についた頃はすでに日が落ち、ここでお参りする前に手と口を洗い身を清めます。】

 

【フラッシュ禁止にて真っ暗でわかりづらいですが、常夜灯がついているところが内宮正宮】

 

もちろん正宮の鳥居を潜ったら撮影は一切禁止です。子どもたちも親御さんも神妙な面持ちで

内宮に向かいみんな一緒に二礼二拍手一礼の作法でお参りを致しました。次は風日折宮へ・・

 

【風日折宮―風の神―を祀る御社を参拝】

 

1日目の日程を修め、皆神宮会館へもどりそれぞれの夜を過ごしました。

子どもたちは今も昔も変わらず部屋に集まって枕投げをしていたような・・。

 

2日目は朝食を済ませ、伊勢の神宮「外宮」を御垣内参拝、参拝後外宮

神楽殿で神楽を奉納。神楽殿では神職からお祓いを受けた後、神饌が供えられ、

祝詞奏上、神楽「倭舞(ヤマトマイ)」が奉奏され、みんなでお参り、直会のご神酒を

戴き、神宮祭典 の関係資料や御装束神宝、 歴史や参宮についての史料を展示

されている神宮徴古館を見学。その後、内宮で御垣内参拝を行い摂社を参拝し、

おかげ横町にある「すし久」(てこね寿しが有名)でみんなで最後の昼食を執り、

帰郷時間まで各々自由行動にておかげ横町を堪能して頂きました。バスに戻って

こられたご家族は、「赤福餅」をたくさんおみやげに購入された方々、伊勢うどん、

豚捨のコロッケ、赤福氷、白鷹(酒造)など色々な物産を堪能された方や、お小遣

いをもらってお友達同士おかげ横町を駆けめぐる子どもたち、夏の善き思い出になった

のではないかと感じました。福井県内の神社では、滅多に神楽の舞を見ることはでき

ないですし、色々な日常と違うことを体験して、また、日本の心のふるさとである伊勢の

神宮を肌で受け止め、子どもたちが立派に成長する一つの糧になればと願っております。

 

来年もまたこの「親子で行く伊勢の神宮参拝旅行」に多くの子どもたちやご家族が参加して

戴きますことこころから願っております。未来を担う福井の子どもたちが日本人らしくある為に!

 

 

 

【偶然撮影できた、可愛い子どもと神宮「内宮」の鶏】

 

 

 

 

 

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地鎮祭、力御守、七五三参り

7月18日は大安祝日にて、賑やかな一日でした。

早朝より、地鎮祭がありました。

毛谷黒龍神社の地鎮祭の祭壇

神饌も榊も新鮮なものを使います。

 

―力御守―

主人が病気に掛かりがちで・・ 手術する人がいて・・・ 子どもが明日試合なので・・、

気力を戴きたくて・・ 外国人のお友達にプレゼントしたいので・・・ 元気になりたい・・、

運を戴きたい・・・、色々な想いを抱かれた方がお参りと力御守りを受けに来られました。

 

―七五三の参拝で記念撮影―

ご予約されていた、今年最初の七五三参りが執り行われました。

色々な諸事情によって、早めに七五三詣でのお祓いを受けにこられる

ご家族が7月8月にかけて参拝されます。  海外へ行ってしまうので、

県外に引っ越してしまうけどどうしてもここで七五三を受けときたい・・、 

その他、いろいろなご都合でお参りに来られるご家族がおられます。

とにかく「おめでとう!」(^^)b

 

午前午後と初宮参りと安産祈願を奉修し、この日は夕刻より、

米寿のお祝いが執り行われました。人生儀礼は家族の心を

確かに繫いでゆく重要ツール。いつの日か、和と絆の支えに・・。

 

 

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夏祭を奉修。

7月24日、午前11時より毎年執り行われる毛谷黒龍神社の夏祭りが斎行されました。

 

 

当神社氏子総代 花山会長をはじめ、役員の方々、そしてお祀りに御花、御茶を

供えて頂ける足羽婦人会の皆様のご参列のもと、厳粛に祭事が執り行われました。

 

【参列された総代役員、献花献茶奉仕者に振る舞う素麺】

 

祭礼終了御、社務所で直会(なおらい)を行い、総代参列者献花献茶奉仕者に御神酒とお弁当、

お素麺を召し上がって頂きました。素麺の振る舞いは、60年ほど毎年行っている黒龍神社の恒例

伝統行事で、今年は例年より暑い気候のためか、お素麺をおかわりされる方が殆どでした。^ー^b

神社のおばあちゃんにきいたところ今年は「60束」の素麺を湯がいたとの事。20年ほど前までは、

素麺のだしはかしわのだしを使用していたのだが、時の総代会長であった辻万さんの要望により

鰹とこんぶ、しいたけのだしに変わったとの事。60束分のだしはお鍋2個分の量になったとか・・;

 

【PM7時より恒例の民謡踊り】

今年は35名の参加で、これもまた古くから続いている伝統行事です。

東日本大震災被災者の冥福とこれからの発展、そして氏子地域の安全と

繁栄を祈り、かしわ手の音と踊り子の楽しい声が境内に響き渡っていました。

 

【神前に供えられた九座の神饌と献花献茶】

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米寿のお祝い

7月18日、毛谷黒龍神社のおばあちゃんの88歳を祝う、

米寿のお祝いがユアーズホテルで執りおこなわれました。

 

二十歳の頃に京都から毛谷黒龍神社に嫁いで68年の歳月

を迎えました。戦前より福井空襲や福井地震、激動の時代

から神社をかげからささえてきたおばあちゃん。おばあちゃんと

交わすいつものなにげない想い出話のなかには、歴史の生き

証人ともいえる深く感じさせられる大切なものがたくさんあります。

 

ひとつのエピソード※

「今年の夏は暑いね~。京都の祇園祭もたぶん暑いやろうの~。

私も福井にきてもう68年目やけど、毎年この時季になると京都の

祇園祭を思い出すね。祇園祭になるとお母さんがきんちゃく寿司を

作ってくれてなー、それを姉ちゃんや家族で食べるのが好きやった

んや。八坂にいたときのいい想い出やった・・。昭和18年に福井へ

きてなーその2年後に福井空襲があったんや。お昼ご飯の仕度

したら空襲警報がなってな、B29の飛行機が飛んでくる音がわかっ

たんや。私の旦那のお父さんと神社のうしろに隠れ逃げたんやわ・・。

そしたら数分もたたんうちに飛行機の大群がきて焼夷弾をおとした

んや。もう神社の前の道でバーンバーンって弾ける音がひどくてな、

ちょうどその頃うちの旦那(前宮司:山本治)が福井神社の当直の

日でな、福井神社の御神体をおんぶして黒龍神社のうしろに走っ

てきたんや。お父さんが「治、よくやった!よくやったな!!」って

泣きながら旦那を讃えなってな。あとで聞いたら治さんは生まれて

初めて神主として先代のそのお父さんに本気で褒められたんやっ

ての~。爆弾が落ちてくるなかを、神様をおんぶして県庁のところ

からこの神社まで走ってきなって、神様を燃やしてはならんという

神主としての心にお父さんも、神社のうしろに一緒に避難していた

近所の人も、ひどく喜んでなったのー。それがあって「戦争なんか

に負けてなるものか」って不安だった気持ちが復興の負けん気に

なってなー。一晩神社のうしろで過ごして朝境内からあたり見回

したら福井市内なんにもなかったよ。ここの神社は山の際にある

からかの~焼けんかったんよ。神社社務所の前に大きな銀杏の

木があってその銀杏の木が水を噴いての~、福井神社の神様を

黒龍さんの本殿に合祀しての、だからここの神様も、福井神社の

神様も焼けてない神様やから大事にせなあかんのやよ。いまの

神主さんたちがそうゆう歴史を知っているかはわからないけれど、

本当に大変な時代やった・・。」「なにもない状態から福井の人は

バラックで家を建ててあるもので耐えながら徐々に復興していった。

福井の人はすごい頑張ったんよ。ここの神社の社務所も5組の

戦災を受けた家族が1~2年住んでなって、みんな助け合って

生活してた。5歳くらいの男の子がおしっこもらしてお母さんに

ひどい叱られてたの覚えてるよ。足羽川で洗ってきなさい!って

怒られた男の子はシーツとパンツとバケツもってひとりで足羽川

まで歩いていっての~。でもそのお母さんも小さい子おんぶしな

がらその子の後をそっとついていって見てなったよ。心配やった

やろうけど、昔の人はしつけをちゃんとしてなった。時代が悪くても

生きる人の心はよかったよ。」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

自宅の茶の間でなにげなく交わすおばあちゃんとの会話は、

戦災震災の事や料理のしかた(私も料理作るの好きなので)、

たまに宮司(私の父)の子どもの頃のオイタした話とか、親戚

である足羽神社さんや木田神社さんの歴史的な話など、興味

深い事から面白い話まであり、私自身学生時代、大學のレポ

ートでおばあちゃんの話を題材に論じてランク「A」を戴いたこと

もあったり。いつか色んな話をまとめ、残したいと想っております。

 

米寿のお祝いは、先ず宮司がおばあちゃんのために心のプレゼント

として神社で八十八歳の参賀祭祈願をし、その後、親類が集まって

ユアーズホテルへ移動、米寿を祝う会を身内親類間で行いました。

 

“7月おばあちゃんの88歳の誕生日”

孫一同で誕生日ケーキをユアーズHさんに準備していただきました。

 

“ご年配にもお子さんにも合う料理を提供して頂けました”

 

最後は、みんなで記念写真とひと家族ずつおばあちゃんと

写真を撮り祝宴を修めました。本当に喜んでおりました。

これからの日本も明るくそして家族の絆を深めるべく『祝う』

輪が広がればいいなーと思いました。プラス思考で前向きに・・。

 

“手のひらサイズのお餅”

引き出物にかわせ餅店のつきたて餅と、ユアーズHのドレッシ

ング&鯖缶(←県外の人に人気)セット&ケーキが贈られました。

 

毛谷黒龍神社でも、参賀祭(歳祝い)の祀りを行うことができます。

福井の土地柄として「厄払い」が支流ですが、関東や東北の方では、

還暦以上の歳祝い祈願行っているところが多く見受けられます。

 

形としてはお子さんの七五三参りや十三参りような祈願祭で、

おじいちゃんおばあちゃんのお祝いと健康、長寿を願うお祀り。

日頃の感謝を込めてお祀りすること、御先祖様も見ておられ、

家族運がきっと上がることでしょう。これからの絆と家運龍祥へ。

 

“木田神社のみそぎ”

お祝いとお花を戴いていたので引き出物を届けました。

金岡宮司さんと氏子青年会さんの大祓禊ぎが行われておりました。

 

 

 

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災害復興、水無月の大祓、子授け

先週の一週間、心と体ともども慌ただしい日を過ごしていた記憶が、

今は夏のさやさやと流れる風のように、心の余韻を浸しております。

 

6月27日と28日の2日間、福島県いわき市の久ノ浜へ趣き津波に

よって壊滅的なダメージをうけた被災の地復興支援活動に行って参り

ました。内容は、住宅のがれき撤去作業。福島県の青年神職11名、

福井県の青年神職10名がタッグを組み、久ノ浜諏訪神社さんの周辺

の住宅を一軒一軒、がれきの撤去を行い泥なども掃き取りきれいに

していく作業を行いました。総勢21名の作業員で27日の午後~28日

の午後2時頃までの作業でようやく家一軒のげれき撤去が完遂できる

塩梅。報道や仲間から聞き入る状況でその作業内容を想定していても、

実際の現場に足を踏み入れてみれば、そんな容易いものではなかった。

 

入った現場は、久ノ浜のきれいな美容室。住宅と美容室が一体となっていて

外観もきれいな佇まいでした。きっと多くの地域の方々が、ここを利用していた

んだろうな~と風情を浮かべることができます。津波が1階部分をめちゃめちゃに

したのでしょう。鏡、窓、洗面台、あらゆる割れ物がバキバキに割れていて、割れ

残った窓ガラスは大きな刃物を並べるかのように窓枠にくっついていました。

床には津波の泥と割れたガラスが入り交じり、分別の作業を手こずらせました。

一番の作業の正念場は台所付近でした。テーブルや食器棚、レンジ台、冷蔵庫

などの家電用品の運び出しや台所付近のリビングに散乱している泥まみれの本や

雑誌、書類、食器、写真等の分別運び出し作業を行いました。震災から3ヶ月半も

経てば腐敗する物は腐敗し、本当に災害直後からその画がピタッと止まったままの

後景を無言で受け止めながら出来る限りのクリーニングを行いました。あたりまえの

ような普段の生活を送っていた我々にとっては、偽善心なのか捨て去られるすべての

ものが悲しくて儚くて、それでも捨てなきゃ始まらないし、そのお家のお子さんのであろう

表彰状一枚撤去することがとても切なかった・・・。がれきの撤去にあたり、その家主の方

からは「がれきの中から写真と通帳、はさみ(美容師用)がみつかればとっといて戴いて、

後は処分して戴いて構いません。」との申し出が事前に伝えられており、その言葉を強く

胸の中にしいて、作業にあたりました。作業を終え、その住宅の道沿いの奥手まで仲間と

散策してみました。紙一重で現状を維持しているお家もあれば、大半は1階部分が窓枠と

柱だけのお家や傾いているのに柱一本斜め立ってるお家、1階部分がつぶれて道路に

はみ出ているお家、非常用滑り台がもげコンクリートの階段の下半分が無くなっていて、

てつ棒がひん曲がり、ブランコもばらばらになって埋まっていて、1階部分が荒れ果てた

惨状になっている幼稚園、「・・・どうしようもない。・・しかし一歩ずつやっていくしかない。」

そう自分に言い聞かせるしかなかった。今回の復興作業のベースキャンプである諏訪神社の

高木祢宜神職さんから、震災直後の津波によって火の海に包まれた200メートル先の現場

状況や津波から逃げる間もなく亡くなった方、逃げている間に亡くなった方、介護等をしていて

逃げずに亡くなった方の話や、復興しようとしていても政府がその現場に原発の塵廃材を持って

こようとしているといった腹の立つ情報や、災害が起きてから支援の手が届くまでの状況や色々

なお話を受け、一人でも多くの支援の手が必要であると認識しました。利権や損得を考えず、

だた物資を送ったり、金銭を積むことも大事かもしれないが、いくら物や金があっても使う当てを

彷徨えば手の届いていない被災者にとってはなんの復興にもなっていないものであって、

自分たちの生活や仕事を大事にしつつも一日でも半日でもいい、現地へみんなで助けに向かう

多くの精神が早く日本人の心の中に復興しないかなと、福井に帰る車の中でずっと考えていました。

 

【津波のあと焼けた街、閑かに手を合わしました。】

 

 

復興作業を一仕事やお付き合いと捉えず、素直に人助けでいいんじゃないかな??なんて。

被災地の写真をわかりやすくもっと載せるべきなのかもしれませんが、出発の為、福井から

自宅を出る前にカメラを持って行くかどうか迷ったのですが結局もって行きませんでした。;

被災現場は別に見せ物じゃないしなー!なーんて、自分なりに想ったり・・一人くらい

カメラをもっていない他県の人間がいてもいいのじゃないかなーとも。福島の被災された

方々がもしかしてそう想われているかもしれない。でも世に語り継ぐための記録は後の世に

必要なのかもしれない。実際に自分の家が焼けて壊れてボロボロになった姿を、あんまり人に

撮って欲しくはないかもしれない、カメラひとつで迷う自分が小さい人間だなーと感じました。

 

 

29日の夜中、震災の復興作業から福井へ帰還し、6月30日いよいよ毛谷黒龍神社の

夏越の大祓神事が執り行われました。明治時代より代々続くこの大祓神事は、人形を

神社に納め、茅で作った茅の輪をくぐり、半年間の身の穢れを祓う神事です。28日~

30日の夜9時まで自由に参拝できるように設置してあり、30日の一日の輪くぐり参詣者は

初めての方も含め六十数組のご家族や恋人、お友達同士やお参りに来られておりました。

 

 【明治より続く、滝と池の姿をした茅の輪】

 

【茅の輪をくぐるときに一人ひとり持つ祓い草】

 

【右に座っているひとは黒龍神社のおばあちゃんです。】

 

神主さんをはじめ家族交代で茅の輪のお参りの方に作法を

わかりやすく説明しています。昭和20年、おばあちゃんが

黒龍神社に嫁がれてからずっと、大祓いのお参りに来られる

方々の輪くぐりの作法をお話しています。きのうで88歳の米寿

を迎えました。戦後、地震の復興からすべてを知っている黒龍

神社のおばあちゃん。いつまでも元気でいてほしいです。   

  

【茅の輪は午後10時に解体、人形は茅舟とともに海へ】         

 

今日7月2日(土)、暦では半夏生ということで当神社の宮司は朝から

兼務神社の祭礼に出向しており、私は黒龍神社で詰めております。

 

そんな中、「お子さんを授かった」と御守りを受けにこられたご家族から

報告がございました。お母さんの腕の中にはまあるい赤ちゃんが、

報告をし御守りを受けにこられたおばあちゃんの隣にはその

赤ちゃんのお兄ちゃんとお姉ちゃんである元気そうな男の子と

女の子がポッと立っておりました。この一週間で複雑に重くなっていた

自分のこころが、授かったという言葉と赤ちゃんと子どもたちのたわわ

な姿を拝見し、不思議と気持ちが和らいだ感じに包まれております。

 

「赤ちゃんが授かった」という報告は、神職である私にとって神様からの

有り難いごほうびをいただいたように感じます。生きる力を祈り捧げたい。

 

東北で被災された方々にも・・・

 

 

 

 

 

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伊勢 神宮雅楽講習会に参加しました。

6月2日~6日まで、神宮司廳(じんぐうしちょう)主催の雅楽講習会に参加しました。

毎年この時期に、伊勢の神宮道場で全国から雅楽を奏でる神社関係者が集い、

5日間、雅楽上達に向けたの集中的な特訓を行う講習会が開講されます。

 

 

講習の内容は、龍笛(りゅうてき)、篳篥(ひちりき)、笙(しょう)の三管、

各初級・中上級クラスと朝日舞、豊栄舞、浦安の舞の舞部門に分かれ、

雅楽歴30年以上の講師さんの丁寧な指導の下、雅楽特訓が行われました。

 

 

私は、龍笛の初級講習を受講。

 

課題曲、五常楽急・越天楽・鶏徳・陪臚・太平楽急・抜頭の6曲を

4日間の間に習得し、最終テスト課題曲で越天楽を合奏しました。

龍笛の中級上級クラスは、4日間で13曲ほど練習したとの事。;

 

レトロな造りの神宮道場の部屋。156名の参加者が各部屋で稽古。

 

156名の参加者が揃って修了書を取得することができました。

日頃、福井の地元で雅楽を奏でていてもだんだんと拍子(リズム)や

正しい音からずれていくこともあり、神宮道場で自分の音を正すことも

大事なことであると感じました。神様の前で奏でる雅楽、神様にとって

心地の悪い音を出さないように日々気をつけて行かなければなりません。

 

初心を振り返る。人生においてもそろそろそんな時期なのかもしれません。

 

また、来年も伊勢の地へ行きたいな(^^)b。

 

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春の例祭が執り行われました。

4月19日、20日、21日と毛谷黒龍神社の春の恒例祭が恙なく執り行われました。

神社の一年間における祭典行事として、大祭式・中祭式・小祭式と分けられ、

20日の例祭は、春の例祭、秋の例祭、新嘗祭、祈年祭のなかの四大祭の一つとして

大祭式が午前10時より奉修されます。

祭典には市内の神職様が助勢を勤められ、献花献茶をご奉仕される先生、

そして氏子地域の総代様、雅楽を奏でる伶人様たちが拝殿に参列して、

祀られる神様に対し、賑々しく厳かに神様に日頃の安寧の感謝とこれからの

繁栄と氏子崇敬者の安全を祈念して祭りが執り行われました。

 

[御祭に先だち全てをお祓いする修祓の儀]

【献花献茶奉仕者をお祓い】

 

【氏子総代様をお祓い】

 

【神饌や花茶が御供えされる間、雅楽を奉奏する楽人様】

 

【献花、献茶を奉る】

この後、宮司が祝詞奏上し、玉串拝礼、撤饌(御供えされた神饌をお下げします)、

御扉閉扉(神饌を御供えするために開けられた神前の御扉を閉めます)、

宮司一拝(祭りを行う最初と最後に神様へご挨拶をします)、直会(神前から

下げられた御神酒を祭典奉仕者参列者に振る舞います)が執り行われました。

 

[午後より氏子の家や会社を一件一件お祓いする家祈祷が行われました。]

【店舗、家々のなかで御神徳を御分かちします。】

 

【留守のお宅もしっかりお祓い致します。】

 

小雨が降るなかでございましたが、最後までご奉仕ができました。

祈る姿も祈られる姿も人の誠の心とあり、

6月下旬、東日本大震災被災者健康安全祈願祭を執り行います。

夏を前に震災で避難生活を余儀なくされている被災者の健康と

安全を祈念して行う祭儀です。どなたでも祭壇に手を合わせることが

できますので、普段着でも結構です、気持ちやこころを御供えする

場所として神社をご利用ください。

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