國學院大學を卒業後、4年間奉職していた横浜の杉山神社の例大祭に行って参りました。
杉山神社は横浜市鶴見区生麦に鎮座し、歴史でも習った生麦事件の起きた地域でもあります。
ご祭神は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)。8月1日~3日まで夏祭りのお手伝いをしました。
宮司さんや総代さんが当時いた頃の私の人情をかって頂き、福井に帰ってきて10年経った今も
有り難くも夏のお祭りに呼んで下さいます。
3日の当日祭、朝8時半より御輿が宮出しされ、生麦・大黒・岸谷・鶴見中央の国道15号線(箱根駅伝鶴見中継地点付近)を練り歩きます。
宮出し後、130段程ある階段を担ぎ手自らの手で下ろして行きます。
【京浜急行生麦駅前商店街】ヨイサッ、ヨイサッ、と総勢50人以上の担ぎ手が御輿を揉みながら神様を町々へと繰り出していきます。
国道15号線の真っ只中に出てきました。
粋な威勢に圧倒されます。
国道を折り返し旧東海道に入りました。沿道には縁起を担ごうと大勢の人がおひねりを握り御輿を迎えます。ここからはおよそ4時間半掛けて旧東海道生麦を練り歩いていきます。
この時点で、装束の烏帽子をかぶっている私のおでこから下が日焼けして、仕事を終えて横浜から福井に帰るときおでこは白く、顔は黒く、まわりの異様な視線を気にしながらJRの帰路を過ごしています。汗でながれ日焼け止めが効かないのです。
【御神輿の御旅所(休憩所)でふるまわれるあさりのお味噌汁】旧東海道は昔から魚貝の宝庫でもあり、あさりの旨みと程良い塩分が疲れた身体と精神をよみがえらせます。むかーしの人の身体に善い食べ物への知恵と心が伝わって参ります。
午後5時過ぎ、宮入。
御輿責任者と担ぎ手の駆け引きが繰り返されます。
これでもかと神前に詰め寄る担ぎ手と、いやまだまだ神様をおもてなししきれていないと打ち止めの拍子木を叩こうとしないカシラと、体力と根性の末まで見極めます。
熱気と活気の迫力に同僚の神職もニンマリえびす顔を隠せないようです。
さー、カシラが手を広げた。
もんでから15分、最後のラストスパートです。
ともに奉仕をした三浦半島(三浦市 海南神社の先輩神職さんと、杉山神社奉賛会実行委員の総代さん)
「来年福井からハンテン着て2、3人連れてこいよ!御輿担がしてやっから(^^)」
総代さんの人情熱い一言に、なんともいえない嬉しさと力がこみ上げてきました。
福井も横浜に負けない祭りを・・人と地域をつくりあげてやろう!