新年の御札配りが始まりました。

今年も残すところ2週間となりました。

 

神社の御社殿も雪囲いを身に纏った装いとなり、

新年への用意が大詰めを迎えているところでございます。

 

さて本日より、毛谷黒龍神社の御札配りが始まりました。

伊勢の神宮より戴いた新しい御札と、毛谷黒龍神社の御札、

西宮恵比須神社の御札、火除けの鎮火神符を氏子さんの

各家々へ、一軒一軒神職が御札をお配りいたします。

 

この行事は、代々続いている年の瀬の伝統行事です。

 

私がこの御札配りを初めて教わったのは、

以前の横浜の修業先の神社さんでした。

戸数もかなり多く、4人の神職が何日も掛けて

お受け戴ける所へ一軒一軒お配り致しておりました。

義理人情穏やかな都会の中でも、地域色が激しい所は、

御札配りの最中に水を掛けられたり、罵声を浴びせられたり、

時には魚の処理水を掛けられることもありました。

 

昔のように伊勢神宮の御札、氏神様(地元の神様)の御札を

ご先祖が続けてきた手ぶりを我々の代で絶してしまわないようにと、

その想いで毎年御札配りをさせて頂いておりました。

 

大多数の氏子さんが神社を大事にして戴ける方々ばかりで、

御札配りだけではなく、夏のお祭りや御正月の初詣といった

神社の行事は滞ることなく鎮かに修められるのでしょう。

御札配りで氏子地域宅にお伺いしたとき、そこにお住まいのご家族や

店舗や会社で働いている方々の変わらないお顔を拝見することで、

「今年も元気でよかった!安心した。」とお互いに感じることができます。

 

その時の背景によって冷たい風や熱い風を受けつつ、修業先で

神職としての個人力を、精神面でかなり鍛えられました・・。(^^)

 

福井でその成果を生かし、先代そして現宮司の背中を想い出しながら、

絶やすことなくこれからも御札配りを続けて行きたいと思います。

 

〈伊勢の神宮の御札「神宮大麻」〉

 

御札の御祀りのしかたは、

先ず、御札の包んでいる薄紙を

取り外して戴いてから、

一つ扉の神棚を御奉りされている

ところは産土神社の御札の上に

伊勢の神宮の御札をかさねて、

3つ扉の神棚の場合は、真ん中に

伊勢の神宮の御札、向かって右に

産土神社の御札、向かって左に

崇敬神社の御札を御奉り致します。

 

御神徳(パワー)の宣揚(リリース)は、

先ず伊勢の神宮の御札を御奉りすることからお勧め致します。

 

 

 

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