2012年11月 のアーカイブ

気仙沼で神職ならではの復興支援

2012年11月10日 土曜日

東日本大震災復興支援活動(長月)

 

 平成24年9月26日~9月27日の2日間にかけて、震災の被災をうけた

宮城県気仙沼市の仮設住宅(約150世帯)と葦の芽幼稚園(園児150名)で、

雅楽の演奏会を執り行いました。

今回の復興支援の目的は、東日本大震災で被災した仮設住宅にお住まいの方々、

そして震災の影響に苛まれた園児の心を癒すべく、明日への活力となるよう実施されたものであります。

富山県の青年神職が主体となり、新潟県、福井県の青年神職のなかで、

2日間の行程でそれぞれの社務に影響なく、且つ雅楽をたしなむメンバーが参加し合い、

北陸神道青年協議会の一途の業をもって気仙沼に向かいました。

 

●一日目は夜7時より気仙沼市仮設住宅で雅楽演奏を実施。私は龍笛担当。太鼓の陰に・・

 【雅楽演奏「観月の夕べ」、後ろのお月見の絵は、仮設住宅に住む子供たちが製作しました。】

演目は、雅楽の音取(ねとり)・越天楽(えてんらく)・雅楽の説明・楽五常楽急(ごしょうらくきゅう)

・楽器の説明・陪臚(ばいろ)・朝日舞(あさひまい)・ふるさとの6曲を演奏しました。

 

【仮設住宅地内にある仮設ホールに70名近く参集】

仮設住宅内のホールに到着後、黙々と雅楽演奏のセッティングをしているときに、

70歳前後の女性の方々が「な~んか涙がでてくるねー。遠いとこさから神主さんらきてくれんだねー。

あたしらも頑張んなきゃねー。あんしんするねー。」と話しているところを耳にしました。

雅楽演奏を終えて仮設住宅地の区長さんから「今までどこぞのアイドルや~歌手や~

なんや~ってたくさん来て頂いたけど、こんな70名近くさ集まったの初めてですね。

いつも20名ほど集まればええ方なんですがね・・」と話されておりました。

そして、最後の演奏曲「ふるさと」も、アンコールで奏でた「君が代」も大合唱でした。

私自身、龍笛を奏でる前の緊張していた自分がなんだか小さく感じて、俄然本気モードになれたことも、

復興への祈りが更に強まったことも、仮設住宅での雅楽演奏会を通じて学び得たひとつでもあります。

 

 

●二日目は、朝10時より気仙沼市の葦の芽幼稚園園児170名の前での雅楽演奏。 

園児たちはもとより、幼稚園の先生や演奏を見に来た保護者の方々も

あまり見ることのない光景にとても関心を示していました。

 

 

【一番最後に、園児さんからアンパンマンの首飾りを頂きました。】私は向こうから2番目に・・

「御礼の言葉」として、最後に葦の芽幼稚園の園児さんから「かんぬしさん、きょうは、

ありがとうございました。これからも、がんばります!」と、たくましいみんなの言葉と共に、

園全員が写る笑顔の集合写真が裏面に張られたアンパンマンの首飾りを頂きました。

 

久しぶりに嬉しい涙が出てきたぜー。

 

 

 津波にさらわれた街の風景はまだまだ変わらぬ姿のままですが、

仮設住宅に住まわれている被災者や子供たちのそれでも力強く生きる表情を目に焼き付けて、

10年後20年後街が甦っている様を信じ、今後も震災復興支援に協力していきたいと思います。

 

毛谷黒龍神社 神職 山本祥嗣